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Feb.22

タイからクリエイターが来日し実地研修を実施。いよいよ海外拠点が本格始動!

NEWS 2024

エレファントストーンは、昨年10月24日(火)に海外拠点としてタイに「ElephantStone (Thailand) Co., Ltd.」(以下、EST)を設立しました。そして、そのESTで働くタイのクリエイターを渋谷オフィスに招待し、2024年1月から実地研修を実施。

今回の研修は、エレファントストーンが大切にするフィロソフィーや制作の姿勢、メンバーの働き方、雰囲気等を肌で感じてもらうだけでなく、これからESTで働くメンバーに1から会社をつくる心構えをしてもらうべく計画しました。

日本での実地研修を行う理由

今回研修を受けたのは、ESTの立ち上げメンバー。“設立1年目の会社をどう軌道にのせていくか、今後会社をどう成長させるか”を考える必要があり、各メンバーが、会社をつくる直接の要素ともいえるキーパーソンです。

エレファントストーンのグループ会社であるESTで最初に働くメンバーとして、まずは「“エレファントストーンのスピリット・カルチャーを共通認識として持っていてほしい”、さらに“今後会社を軌道にのせていくためにも、その担い手となる心構えを持ち、日本のお客様からも信頼される存在になってほしい”」と考え、今回の研修を実施しました。

エレファントストーンで求められる映像のクオリティや日本ならではの映像のトンマナ※等、実務的な部分はタイでも学ぶことができますが、国の違いに関わらず「“エレファントストーンの一員として働く意識”を持っていてほしい」という想いがあったからこそ、日本に来てもらう選択をしました。

実際、国が違えば仕事に対する考え方が異なるケースは多く、同僚とのコミュニケーションのとり方、信頼を獲得するための動き方等を感覚的に掴むのは難しい側面があります。例えば、タイでは報連相の有無や業務の優先順位づけは指示を与えた人に決定権がある傾向にあり、指示を受けた側はその決定に倣う文化が根付いています。一方で、日本には部下の立場から積極的に報連相を行う文化がありますし、エレファントストーンでは自らの裁量の範囲で業務の優先順位をつけることも求められます。特に“仕事は自ら掴む”風土のあるエレファントストーンで周囲の期待に応えるためには、“指示を受ける+α”の意識が重要です。

また同時に、タイのメンバーに日本に来てもらうこと、その機会を提供することは、エレファントストーンが本気で「ESTを成功させたい」と考えていることを伝えられる機会でもあると考えていました。エレファントストーンの想いを伝え、その想いがタイのメンバーにも伝染することで、互いの覚悟をより深められたらと考えていました。

こうした想いでメンバーにとって最適なプログラムは何か?を考えながら研修を設計。今回の研修を計画した、ESTと日本の架け橋となるアジア事業課のメンバーに、研修に込めた想いを聞いてみました。

横山 勇樹
今回の研修は、来日して直接エレファントストーンメンバーと関わり、仕事への向き合い方を肌で感じてもらい、エレファントストーンらしい働き方をESTへ持ち帰ってほしいと考えて実施しました。エレファントストーングループとしての誇りを持って映像制作に取り組んだり、社外のパートナーの方と接したり、今後はこの研修で学んだことをタイで体現してほしいと思っています。

横山勇樹のプロフィール

辰巳 貴廣
「社会人」と「クリエイター」この二つの言葉が示す細かなニュアンスや意味は国によって異なると思います。そのため、まずはタイのメンバーに日本で「社会人/クリエイターとして一人前」と思ってもらうためにはどんな行動をとる必要があるのかを感じてほしいと考えていました。また今回の研修を、“文化が異なる中でも人の想いをどう汲み取り、どう映像として象るべきなのか”をみんなが考えるきっかけにしたいと思っていました。タイへ帰国した後も日本での体験を活かして会社をつくっていけるよう、想いを込めて研修を実施しています。

辰巳貴廣のプロフィール

※ トンマナとは、広告やWeb・映像制作のデザインにおいてコンセプトや雰囲気に一貫性をもたせることを指します。

実地研修の概要

実際に研修は、大きくES研修(ElephantStone研修)、フィロソフィー研修、映像研修の三つの要素に分けて実施しました。

ESTメンバー タナリットさん

ES研修では、エレファントストーンの設立〜ESTの設立に至るまでの歴史を学んでもらいます。エレファントストーンが歩んだ歴史と同じようにESTの歴史をつくっていくという心構えをしてもらうことを目的に実施しました。

ESTはエレファントストーンと同等の制作クオリティを担保するため、オフィス環境がある程度整った状態から運営を開始しますが、会社としては1からのスタートとなります。そのため、エレファントストーンと同様に、お客様からの信頼を積み重ねていかなければなりません。そのため、エレファントストーンの歴史やESTの設立に込めた想いを伝えることで、改めてその過程に挑戦する心構えをしてもらいたいと、立ち上げメンバーとなったクリエイター達への期待のメッセージを贈りました。

ESTメンバー ボンコットさん

フィロソフィー研修は、エレファントストーンのメンバーとしてESTで映像制作をする上で、お客様やメンバーへの接し方、仕事へのマインド等、その根幹となる共通認識であるフィロソフィーへの理解を促すことを目的に実施。なぜフィロソフィーを軸に経営しているのか、フィロソフィーが企業の軸となることでどんなポジティブな影響を与えるのかを伝えるだけでなく、文化の違いを理解した上で、日常にどうフィロソフィーを落とし込めそうか、を考えてもらい、“エレファントストーンで働くということ”への理解を深めました。

ESTメンバー エッカウットさん

映像研修では、エレファントストーンの映像制作スタイルを学んでもらいました。日本ならではの映像のトンマナを理解してもらうこと、エレファントストーン流の映像制作の進め方を学んでもらうこと、さらに、エレファントストーンで求められる映像のクオリティ、または、それ以上のクオリティを出すためのスキルを身につけてもらうことを目的に実施。具体的には、過去にエレファントストーンで制作した映像や2D/3DCGアニメーション映像を再現してもらいました。実践的な研修は、“会社をつくる”という側面だけでなく、”制作の幅を広げる”という側面での期待も込めて行いました。

“設立1年目の日本の会社へ入社する”という大きな挑戦を経て、言語も生活も異なる日本へ覚悟を持って研修に来てくれた各メンバー。こうした研修を経て、エレファントストーンの一員として働くことの意義を感じてもらうだけでなく、ESTで働くことを誇りに思ってもらえたらと考えていました。

EST立ち上げメンバーの想い

สวัสดีครับ/ค่ะ(こんにちは)

今回の研修を経て、エレファントストーン創設当初は今のESTと同じくらいの規模だったと聞いて、これからは自分達がエレファントストーンの創設メンバーと同じようにESTを軌道にのせて、成長させたいという気持ちが大きくなりました。

また、この研修を通して仕事への向き合い方、映像の制作フロー等もエレファントストーンのやり方を受け継いで自分達のものにしていきたいと感じるようになりました。エレファントストーンの映像制作フローは自分達がタイで経験した映像制作のフローとは全く違っていて、この映像への向き合い方は、今後タイの映像制作市場において一つの新しい基準になると考えています。エレファントストーンのスタイルを基礎としながらタイでその文化を発展させ、新しい風を吹かせられるような会社をつくっていきたいです。

ขอให้สนุก และหลังจากนี้ขอฝากเนื้อฝากตัวด้วยนะคะ(これからよろしくお願いいたします)

タナリット、ボンコット、エッカウット

これからのEST

日本での実地研修が終了し、3月1日からタイを拠点として本格的に始動するEST。今後は今以上に日本とタイの連携を強化し、ただ“難しい映像技術を安く請け負う”だけでなく、“技術にもコストにもクオリティにも妥協しない”映像制作を実現します。日本発のエレファントストーンだからこそ生まれたスピリット・カルチャーをタイの地で活かし、お客様のニーズに応えていきます。